出産祝いを贈るときにいくつかマナーがあるって知っていましたか?
いくつかあるマナーの中で「それは必要」「それは必要ではない」といったものがあります。
今回は出産祝いを贈るときに関わるマナーに関してお伝えしたいと思います。
基本は「おめでとうの気持ち」を伝えること
大前提として出産祝いの一番の贈り物は「おめでとう」の気持ちです。気持ちとともに「出産頑張ったね。はいどうぞ、役に立ててね」という意味合いを込めて出産祝いは贈られます。
そのため、相手にとって役立つであろう物であれば何を贈っても良いのです。
何を贈ってもよいのですが、中にはいろいろマナーを気にする人がいるのも事実です。
出産祝いのお返しは3割~5割
出産祝いを贈るともらった相手からお返しをもらうことがあります。「出産内祝い」というものです。
これは出産祝いをもらった側のマナーです。
このお返しは一般的に「3割~5割返し」と言われています。10000円相当の品物、もしくは現金を贈れば3000円~5000円相当のお返しをもらえるということになります。
ここで問題があります。
・出産祝いは複数からもらうため、お返しを一括で揃えることが多い。
・あまり高い出産祝いをもらった場合、お返しに困ってしまう。
出産祝いは複数からもらうため、お返しを一括で揃えることが多い
出産祝いはいろいろな人からもらいます。もらった分だけお返しを用意するわけですが、産後すぐの状態で「この人にはこれ、あの人にはこれ」といった具合に選ぶことは大変であるため、大抵全員に対して同じお返しを用意します。
その時、「出産祝いの相場はこのくらいだから、その3割~5割程度の金額の内祝い」を一括で用意します。
つまり、あまりにも相場からかけ離れた出産祝いを贈ってしまうと、内祝いを渡す方としては困ってしまうのです。
あまり高額な出産祝いをもらった場合、お返しに困ってしまう
上記したことに通ずるのですが、あまり高い出産祝いを贈ってしまうと、相手はお返しに困ってしまいます。
「こんなに高い金額のものをもらったから、それ相応のお返しをしなければ・・・」
とプレッシャーになってしまうことも。
出産祝いの本来の目的は「おめでとうの気持ち」です。おめでとうの気持ちのはずが相手に余計なストレスを与えてしまうのはいかがなものでしょう。
このようなこともあり、「相場に沿った出産祝い」を贈ることがよいと思います。
出産祝いを贈るタイミングと渡す方法
出産祝いを贈るタイミングや渡す方法にもマナーがあります。
出産後すぐに産院まで行くのはオススメしません。
昔は出産後は1週間程度入院することもありましたが、現在では産後3、4日で退院することも珍しくありません。病院にいるうちに出産祝いをもっていっても、退院する際の荷物になり、贈る相手の負担にもなります。
退院後に自宅へ赴いて渡す、もしくは遠方からであれば、配達してもらうといった方法が望ましいでしょう。
出産祝いを贈るタイミング
贈るタイミングは生後7日~1か月までと言われています。大切な友人であっても贈る時期がずれてしまっては、祝福の気持ちも薄れてしまいかねません。時期を見計らったうえでギフト選定を行いましょう。
また注意したいのが『出産の報せ』を聞いてから出産祝いを贈る事です。出産の報せを受ける前に購入したり、贈ってしまったりした場合、もし『死産』や、『流産』等だったらどうですか?相手の悲しみをより深める事にもなりかねませんよね。
このように「タイミング」や「渡し方」にも気を配ったうえで祝福するのがマナーでありルールといえます。
出産祝いを渡すとき熨斗って必要?
出産祝いを渡すとき、商品を裸で渡すことってふつうありませんよね。贈答用に包んでもらうのが一般的でしょう。
出産祝いの場合は、包みの上にさらに「のし」を付けて渡すのがマナーとされています。
「のし」は水引がプリントされているものがあるためそれを用意、もしくは出産祝いを購入した場所で「のしを付けてください」といえば、大抵のお店であれば用意してくれています。
そして「御出産祝」と書きあなた自身の名前を書いてください。
文字を書く際には、筆ペンやサインペンを使用し濃くハッキリとした文字で書くようにしましょう。
出産お祝い金を渡すとき水引って必要?
出産祝いとして現金を贈る際には「祝儀袋」に入れて渡すのが一般的です。そんなとき祝儀袋に「水引」を付けることが1つのマナーとされています。
もしくは水引が初めから印刷されている封筒を使う場合もあります。
水引を別途付けるのか、それとも印刷されている封筒を選ぶのかは、中に入れる金額によって変える人が多いです。
水引の持つ意味と使い方
「水引」は、おしゃれで可愛らしい日本の伝統的な贈答用式です。100円ショップでも多くの種類が取り扱われるようになってきました。水引は使うシチュエーションによって、色や結び方、本数を変えないといけません。
出産祝いに使われる水引の色は「紅白」が基本とされています。現在ではピンク色や金色等、個性的な色を使用することもあります。
結び方は「何度あっても嬉しい事」を意味する「蝶結び(花結び)」がルールです。「堅結び(細結び)」は「2度と繰り返さないでほしい」という意味が込められていますので、出産祝いには向きません。病気の全快祝いや、婚礼祝に使われます。
水引の本数は奇数が基本です。出産祝いは5本か7本の水引紐を使用します。贈るギフトの種類や大きさや値段によって5本か7本を決めるとよいでしょう。3本では「粗品扱い」になってしまうため、使用は避けましょう。